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オーバーウォッチ:メタ考察 なぜダブルシールド構成が強いのか

現在流行りを見せているダブルシールド構成は何故これほどに強いのでしょうか?

 

ダブルシールド構成とは?

タンク DPS サポート

オリーサとシグマという設置型シールドを扱う二人のタンクを中心に高火力DPSを添えた正面火力に特化した構成のことです。

シーズン18はこの構成をより理解した人ほど勝てる、いわゆるメタ構成というものになっています。

今回は何故この構成が強いのかを考察し、3つの重要なポイントがあることがわかりました。

強さポイント1 当たりあうまでの障害が多い

シグマ登場までの2-2-2形式で代表的な構成は以下のようなものです。

  • バンカー構成:オリーサーバスティオンを中心とした要塞のような構成
  • ダイブ構成:ウィンストンDVAトレーサーゲンジのような機動力に優れたヒーローによる奇襲構成
  • ハルザリ構成:クラシックなデスボール構成(盾の後ろに集中して、進軍すること)でハルトを中心に正面から突破していく構成

タイプとしては二つに分かれます。
タイプA:敵エリアへどうやって侵食するか問題をクリアする為の構成(ダイブ・デスボール)
タイプB:敵の侵食を拒否して、火力を一方的に押し付ける為の構成(バンカー・ダブルシールド)

OWの歴史はこの二つのタイプがせめぎ合うことでメタが作られてきました。

ダブルシールドは2枚の設置式シールドとCCスキルによる浸食拒否力の高さからタイプA構成の攻めを許すことがありません。

またDPSとして採用されるシンメトラやメイはウルトやアビリティを使用することで3枚目の障害を用意できるため実際は2枚を超える障害を乗り越えて敵エリアへ接触する必要がありダブルシールド相手にタイプA構成で攻め込むのは至難の業になっています。

強さポイント2 ドゥームフィストを自由させることができる

ドゥームフィストというヒーローは強力な1ピック能力を有しているのにも関わらずこれまでのメタではあまり活躍することができませんでした。

彼のピーキーな性能はどちらかというとタイプA構成が持つヒーローの資質に似ている部分があります。
しかし彼の弱いところは、自衛能力の低さが余りにも目立つところでした。

ゲンジの木の葉返し、トレーサーのリコールのような優れた防衛能力があるからこそ、ダイブしながらも継続的に戦うことができていましたが、
ドゥームフィストに自衛的スキルはなく、単体では敵エリアに接触する前にヒットスキャンがキルするので、得意の1ピック能力を発揮することはできませんでした。

この弱点を解決したのがダブルシールドです。
シグマの盾は上空に自由に配置することができ、高台から有利打ち下ろすヒットスキャンを機能停止させることができます。
その影響でドゥームフィストはマップを自由に奇襲して、撤収してを繰り返すことができるようになったのです。

自由に動くドゥームフィストはあまりにも脅威的でした。
タンク対面は得意分野で、自由に動ける分、サポートへ直接アクセスしキルをして悠々と撤収することもできます。

潜在的に強さを秘めていたドゥームフィストの自由度を上げるという点でダブルシールドは強さを獲得しているといえるでしょう。

強さポイント3 デスボール戦略が可能なこと

シグマ入りバンカー構成ももちろん現環境では有用な作戦です。
しかしダブルシールドにできて、バンカーにできないことが、タイプBからタイプA作戦へいつでも切り替えることができる点です。

理由はポイント2で説明したようにタイプA素質を持つドゥームの採用とバンカーで中心であったバスティオンやバティストをメンバーから放棄したことにあります。

バンカーが強い点はバスティオンのセントリーモードによる高火力、オリーサーの盾による高耐久、バティストのイモータルフィールドによるカウンター力が合わさっていることです。
バンカーが作る要塞空間ではタイプA構成は成すすべがありませんでした。

しかし逆にいうと、要塞が崩れると一気に戦えなくなるという弱点を抱えていました。

これを克服しているのがダブルシールド構成になります。
二つのシールドとドゥームフィストの突破力に合わせて、バティストの代わりに投入されたルシオによるスピードブースト、モイラの範囲回復、さらにシンメトラやリーパーといった近接での高DPSヒーロー。
これらが一体となってシールドと共に敵エリアへ一気に侵食してくるのです。

これまで相反したタイプAとタイプBの異なる二つの作戦を複雑に利用することで、守りと攻めのどちらのシーンでも最高パフォーマンスを発揮することができるようになったのです。

まとめ

  • ダブルシールドは攻め落とすのが難しい
  • ドゥームフィストが輝ける構成
  • 守りと攻め二つの作戦を自由に使い分けることができる